遂に、遂に、遂に真剣を購入しました。

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    真剣を買いました。

     

    2尺5寸強(77.4センチ)で重さが鞘から出した状態で約1.6キロ。

     

    反りの浅い直刀です。

     

    もう、何から何まで居合向きではない刀ではありますが、薙刀から磨りあげて刀にしたものや、これ以上に身幅や重ねが厚いものを見た事がありますが、そこらへんになりますとそもそも抜く事自体が大変でこの刀ぐらいが居合としては限界ちょい越えあたりではないかと思っておりまして(強がり)。

     

    と、申しますか、僕の居合用の模造刀がそもそも居合向きでない尺と重さだったので、当初はその模造刀と同じ長さで同じくらいの重さのものを探しておりましたが、刀の見識が増えれば増えるほど

     

    「長くて重い刀は高い」

     

    事を知り

     

    「自分の理想の刀とは出会えぬであろう」

     

    と、諦めておりました。

     

    しかし

     

    今日、梅田スカイビルで行われておりました

     

    「大阪刀剣大展示即売会」

     

    で、うっかり、あっさりと出会ってしまったのです。

     

     

    この展示即売会は大阪の梅田スカイビルで年2回ほど岐阜の(株)コレクション情報さんが行っており、居合の同門のYさんから教わりました。失礼な話ではありますが、GWに行われる京都の大刀剣まつりが僕の本線で、その前に見識を増やしておくくらいのつもりで展示会には伺っておりました。

     

    到着致しますと入り口からズラっと価値のある刀剣が並んでおり、ここらへんの刀は居合どころか鞘からの抜き差しすらもデリケートに扱うべき美術品なのでここらへんは波紋や地肌の勉強として

     

    サラッと

     

    見流し、奥の刀棚に陳列してあるお手頃の刀へほぼ直行致しました。

     

     

    もうね、たまらんのですよ。

     

    語弊はありますが、入り口付近にある刀はスターなんす。手が届かない高値の花。

     

    が、奥の刀棚にあるのは少し頑張れば手が届く学校のアイドル。様々なジェネレーションの各校のアイドルが僕を待っとる訳ですよ。で、だいたい似た背格好の中で一人だけちょっと背の高い、ゴツい子がおりました。

     

    それが

     

    「伯州住」の「守次」さんです。

     

     

    伯州とは今の鳥取県あたりです。

     

    で、問題なのは「守次」さんの名前なんですが、いわゆる刀名鑑にその名前は伯州にはなく、本名かどうかわからないミステリアスな子なのです。

     

    で、ジェネレーションごとに違うのですが、身幅(刀の幅)や重ね(厚さ)が各校のアイドルは細めでスッキリとしている子が多い中、幕末生まれの守次さんは背が高く、ゴツい。

     

    先ほど書きましたが、長くて重い刀は高い。高いのですが、この守次さんはミステリアスなせいか、手が届かないほどではなかったのです。

     

    とはいえ、予算からは離れており悩み悶えていたところ、店員さんから

     

    「ご覧になりますか?」

     

    と、声をかけられました。

     

    お言葉に甘えて刀を手に取りますと身幅や重ね共にガッシリとしており、数値的なものを脳味噌であれこれイメージするよりはやはり手にとるとガツンときます。

     

    標準身長(2尺3寸)あたりが並んでいる中で長身(2尺5寸5分強)のミステリアスな守次さんはすっかりと異彩を放っており、それが理由で気になっただけが、いざ接してみてその魅力に気づいてしまった的な。

     

    ……ペットショップでよく見る光景的な(苦笑)。

     

    構えてみますと、反りの深さ以外は今使用している模造刀と重さ長さともかなり似ており、これならば違和感なく真剣での稽古に移行できそうです。模造刀から真剣へ移行したり、真剣を買い換えたりした際に長さや重さが大幅に変わるとバランスが変わり稽古に苦戦すると聞きます。

     

    しかしこの守次さんならなんとかなりそうだと思いました。

     

          (左が模造刀、右が守次)

     

    しかし、なんとかならないのは予算です。

     

    その守次さんのお値段は43万円。

     

    僕の予算は35万です。

     

    8万の差はどでかい。

     

    とりあえず、いったん心をフラットにしようとお手洗いへ行き、顔を洗いました。

     

    鏡で自分の顔を見ながら

     

    「お前は守次さんを幸せに出来るのか?」

    「お前は守次さんを使いこなせるのか?」

     

    等、色々と自問自答を繰り返し、また守次さんの元へと戻りました。

     

    で、引き続き悶絶。

     

    すると、先程の店員さんが

     

    「ご予算はいかほどですか?」

     

    と聞いてきました。

     

    素直に予算を告げますと

     

    「なんとか39万円なら」

     

    と、提示されました。

     

    たぶん、展示会最終日ですし、他のお客様もいる中、悶えている僕をなんとかしたかったのかもしれません。それでも予算オーバーです。で、また展示会場内をウロウロと悩み、もう一声お願いして無理ならきっぱり諦めようと今度は自分から店員さんに声をかけました。

     

    今度は店員さんが悶絶し始めました。

     

    で、これ以上はほんまに無理なのでこれでダメならすみませんと

     

    「38万円」

     

    を提示されました。

     

    5万円のお値引きです。

     

    文章的に読めばそんなに欲しがってたら値引きもそんなにしてくれないと思われるかもしれませんが、ベビーブーム生まれの長男はそこらへんの駆け引きはしません。欲しいもんは欲しい。買いたいけどお金足りない。負けて。

     

    このスキームで生きてきました。

     

    色々な刀屋さんを彷徨いましたが、そもそも38万でこの長寸身幅重ねは見た事が無かったのでこれに決めようと思いました

     

     

    ここで師範との

     

    「刀は色々と細工出来るから目利きが大切、君は素直やし、すっかりやられてまうと思うから買うときはワシに相談しろ」

     

    てな約束を思い出しました。

     

    勝手に買うと絶対怒られるし、最悪破門とかになりかねません。

     

    相談するといっても今日が展示会最終日ですし、(株)コレクション情報さんの店舗は岐阜なのでお連れするのも一苦労ですし、そもそも申し訳ない。

     

    要するにチャンスは今日しか無かったのです。

     

    そこらへんのあれそれと、もし先生がダメだと言ったら買う事が出来ないという事を説明し、手付けを1万円だけ置いていったん自宅へ向かいました。だって、今日買うつもりがなかったので自転車でしたし、そもそもお金を持ってきておりませんでしたので。

     

    銀行へよりつつ、電話をし、帰宅して車を出す前に電話しても出ない。

     

    ベビーブーム生まれのA型ですと、ここらへんでだいたいもう諦めます。なぜならこれまでに充分壁というものにぶち当たり続けた経験から、世の中には

     

    「縁と運」

     

    が存在する事を知っているから。

     

    しかし、僕はA型の中でもB型寄りと言われたニュータイプのA型ですので

     

    「道場の看板に書かれていた番号にかけても無理なら遂に諦めよう」

     

    と、とりあえず車を出し、道場の看板の番号に電話するとあっさりと先生ゲット。

     

    「酒飲んで寝てた」

     

    との事。

     

    事情を説明すると二つ返事で引き受けてくださり、車でピックアップゴートゥーモリツグ。

     

    こんなに見るとこあるの?

    こんなに質問するの?

    こんなとこ見るの?

     

    と、僕が見た100倍くらいの細かさと専門的な質問で店員さんをタジタジにした上で

     

    「居合に使うにはふざけたくらい重いけど、君がそれをわかった上で稽古に励む覚悟なら買ってよし」

     

    と、お墨つきをいただき無事購入。

     

    居合を始めて1年なのでまだ早いかもしれませんが、居合向きでは無いミステリアスな守次さんを迎え、僕の居合道は更に深化を遂げるのでありました。

     

    はい。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     


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