ムカシノハナシ(自主映画編その4)

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    大阪で二ヶ月働いて100万円を持って帰ってきました。

     

     

     

     

     

     

     

    はしょりたい気持ちもありましたが、ある程度ぼやかしつつ徒然と。

     

     

    (前回からの続き)

     

     

    新大阪に到着すると改札口に親父がおりました。

     

    なんつうか、今思うと当時の僕が22.3歳なので親父は42.3歳。そう考えれば本当に金満クソ野郎の標本みたいなのがそこにおりました。

     

    開口一番

     

    「今から仕事行くぞ」

     

    と、言われ外で待っていたハイエースに乗り込むと運転席にはロン毛でサーファーっぽい長田(仮名)と助手席にはデブで臭い太田(仮名)ってのがおりました。

     

    「とりあえず、今日はセンユウや」

     

    と言われたのですが意味がわからず

     

    「センユウて何?」

     

    と聞くと

     

    「そこにおって誰が来ても逃げへんかったらええんや、簡単や」

     

    との事。

     

    漢字にあてると占有と書きます。

     

    興味のある方はググッていただければ幸いですが、ろくな話じゃないです。簡単に言うと借金の取り立てや嫌がらせみたいなもんです。

     

    占有の場所は東大阪の小さな工場でした。

     

    既にそこに住んでいた人達はおらず、工場の中には長田の後輩達の当時走り屋だった人達が3人おりました。まあ、今思い出してもロクなツラじゃ無い連中でした。

     

    親父はその3人に1万づつ渡し、最後に長田に3万円渡しました。多分その3人の紹介料だと思います。

     

     

    「今から仕事や、誰が来ても俺が戻ってくるまで工場を出るな」

     

    と言い残し、太田とその走り屋3人とハイエースでどこかへ行ってしまいました。

     

    まあ、ポカーンでした。

     

    田舎で普通に生きて、東京で青い炎を燃やしていた若造からすれば理解するまでというか、適応するまで時間がかかりました。

     

    僕がそわそわしていると長田が

     

    「君いくつなん?」

     

    と話かけてきました。

     

    そこで色々と話をして、全容が掴めましたが長田は僕より3歳年上以外の情報は本当にロクでもない情報ばかりで、かつ自分の今の状況がなかなかの修羅場にいる事が余す事なくわかりました。

     

    当時の僕はまだ世間知らずで、親父はすっかりヤクザになったのだと思っておりましたが、アウトローと言われるジャンルの人間らしく、いわゆる金融屋でした。

     

    とにかく、初日のミッションは

     

    「火事が起きようとトラックが突っ込んでこようとここから離れない」

     

    で、ミッションの終了は

     

    「次の交代要員が来るまで」

     

    でした。

     

    時間は21:00だったと思います。

     

    交代要員到着まで、残り24時間。

     

     

    (続く)

     

     



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